生命コンサルタントの平松昭良です。
今回は、私が生命保険をご提案している際に心がけている事についてお話ししたいと思います。
最初にその言葉を聞いたとき、少し驚きました。
特別なアドバイスをしたわけでも、問題を解決したわけでもありません。ただ、目の前の方の話をゆっくり聞いていただけでした。それでも帰り際に、「話せてよかったです」と言っていただいたのです。
9年間続けてきたボランティア活動の中で、同じような場面を何度も経験してきました。人は、誰かに話を聞いてもらうだけで、少しずつ変わっていく。その変化を目の当たりにするたびに、「聴くこと」の持つ力の大きさを実感するようになりました。
答えを出さなくてもいい
ボランティアを始めた頃の私は、何か役に立つことをしなければならないと思っていました。困っている人には解決策を示し、前向きな言葉をかけることが大切だと考えていたのです。
しかし実際には、そうした“正しそうな言葉”が相手に届かない場面も多くありました。むしろ、無理に答えを出そうとすることで、相手の本音が見えなくなることさえありました。
そこで少しずつ意識を変えました。答えを急がず、評価せず、ただ話を聞くことに集中するようにしたのです。すると不思議なことに、相手の方が自分で気持ちを整理し始めるようになりました。話しているうちに、「自分はこう考えていたのか」と気づく瞬間が生まれるのです。
その姿を見て、私はようやく理解しました。人は、誰かに正解をもらうことで変わるのではなく、自分の中にある答えに気づいたときに変わるのだと。
印象に残っているエピソード
あるとき、将来に対して漠然とした不安を抱えている方とお話しする機会がありました。何が不安なのか自分でも分からない、ただ落ち着かない気持ちが続いているという状態でした。
その方の話を遮らず、ゆっくりと聞いていくと、少しずつ言葉が変わっていきました。仕事のこと、家族のこと、これからの生活のこと。話しているうちに、自分が何に悩んでいたのかが見えてきたようでした。
最後にその方は、「話してみて、自分の中が整理できました」と穏やかな表情で話されました。私は特別なことは何もしていません。それでも、その時間が意味のあるものになっていたことに気づきました。
この経験は、今でも強く印象に残っています。
保険の仕事との共通点
このボランティアでの経験は、生命保険の仕事にもそのままつながっています。
保険の相談というと、商品を比較したり、最適なプランを提案したりする場だと思われがちです。もちろんそれも大切ですが、それ以前に必要なのは、その人が何を大切にしているかを知ることです。
家族を守りたいのか、自分の生活を安定させたいのか、それとも将来の選択肢を広げたいのか。こうした価値観は、誰かに聞かれて初めて言葉になることが多いものです。
だからこそ私は、まず話を聞くことを大切にしています。無理に結論を出すのではなく、一緒に整理していく。そのプロセスそのものが、安心につながると考えているからです。
ボランティアの現場で学んだ“そばにいる力”は、今の仕事の土台になっています。
聴くことからすべてが始まる
人は、自分の中にすでに答えを持っていることがあります。ただ、それに気づくきっかけがないだけです。そのきっかけになるのが、「誰かに話すこと」だと私は思います。
もし今、将来や保険について不安を感じているのであれば、まずは誰かに話してみてください。難しい知識や準備は必要ありません。
私も、これまでの経験を活かしながら、その時間に寄り添えたらと思っています。話すことで見えてくるものを、一緒に見つけていけたら嬉しいです。
