走ることと備えること
生命コンサルタントとして働いている平松昭良です。今回は、趣味のジョギングについてお話しできればと思います。
早朝、まだ街が静かな時間に外へ出ます。空気は少しひんやりしていて、足音だけが一定のリズムで響きます。今日も走りました。特別な日ではない、いつも通りの朝です。それでも、この積み重ねが確実に何かを変えている感覚があります。
最初は数分で息が上がっていたのに、今では自然と体が動くようになりました。走りながら、ふと仕事のことが頭に浮かびます。保険の仕事も同じだな、と感じる瞬間です。派手な変化はありませんが、続けることでしか得られない安心があります。そんなことを考えながら、今日もいつものコースをゆっくりと走っています。
始めるのに遅すぎることはない
私がジョギングを始めたのは40代に入ってからです。それまで運動習慣はほとんどなく、最初はほんの少しの距離でもきつく感じました。
若い頃から走っている人を見ると、どうしても自分と比べてしまいます。しかしあるとき、考え方が変わりました。過去の誰かと比べても意味はないと気づいたのです。大切なのは、今日走った自分がいるという事実です。走らなかった昨日の自分よりも、確実に前に進んでいます。
将来設計や保険についても同じことが言えます。20代から備えている人と比べると、条件の違いを感じることはあるかもしれません。
それでも、今日から考え始めた人は、何もしていない昨日の自分よりも一歩前にいます。完璧なタイミングを待つ必要はありません。
思い立ったその日が、最も早いスタートになります。比較するべきは他人ではなく、昨日の自分です。この考え方が、前に進むきっかけになると感じています。
無理なペースは長続きしない
走り始めたばかりの頃、張り切ってスピードを上げてしまい、翌日に足を痛めたことがあります。友人の中にも、最初から飛ばしすぎて膝を痛め、結局続けられなくなってしまった人がいました。続けるためには、今の自分に合ったペースを知ることが何よりも大切だと実感しています。
これは保険にも通じる話です。若い頃、営業成績を追いかけるあまり、お客さまにとって負担の大きい設計を提案してしまったことがありました。
当時は最善だと思っていましたが、時間が経つにつれて見直しや解約につながるケースもありました。無理のある保険料は、家計が厳しくなったときに真っ先に手放されてしまいます。だからこそ今は、背伸びをしない設計を大切にしています。無理なく続けられること、その積み重ねこそが安心につながると考えています。
自分と向き合う時間
走っている時間は、不思議と頭の中が整理されていきます。仕事のこと、家族のこと、これからのこと。誰にも邪魔されず、自分自身と向き合える貴重な時間です。無理に答えを出そうとしなくても、自然と大切にしたいものが見えてくることがあります。
保険の相談も、本質は同じだと感じています。保障内容を決めるだけでなく、自分が何を大切にしているのかを見つめる時間でもあります。家族を守ることなのか、自分の生活を大切にしたいのか、その人の価値観が表れてきます。
ボランティア活動で地域の方々と関わる中でも、同じことを感じました。人は話すことで、自分の考えを整理していきます。特別な助言がなくても、ただそばで耳を傾けるだけで気持ちが整っていくことがあります。その経験が、今の仕事にもつながっています。
地域で出会った走り続ける人
地域活動の中で、80代の方とお話しする機会がありました。その方は週に数回、外に出てゆっくり歩くことを続けているそうです。大会に出るわけでもなく、記録を目指しているわけでもありません。ただ続けているだけだと穏やかに話されていました。その言葉が強く印象に残っています。
続けているだけ、と聞くと地味に感じるかもしれません。しかし、その積み重ねこそが日々の生活を支えているのだと思います。保険も同じです。大きな出来事がなければ、ただ続いているだけに見えるかもしれません。それでも、何も起きていないこと自体が役割を果たしている証です。目立たない存在ですが、確実に支え続けています。
今日の一歩を踏み出す
今日も走ることができました。その一歩だけでも十分だと感じています。同じように、今日少しでも将来について考えられたなら、それも大切な一歩です。特別な決断は必要ありません。自分のペースで進めていくことが大切です。
まずは、話を聞かせてください。走ることの話でも、将来のことでも構いません。そこから一緒に、無理のない形を見つけていければと思っています。
